大丸松坂屋百貨店様が大切にする価値観をもとに、らしさを体現するユニフォームデザインを目指してリニューアルを行いました。
伝統や格式を継承しながら、新しさを感じさせるデザインです。
これまでは顧客案内係のユニフォームは3年、それ以外のユニフォームは5〜7年と、ユニフォームの種類毎に個別のタイミングでリニューアルを行ってきました。
また、顧客案内係のユニフォームはデザイン性や機能性が意識されていましたが、その他のユニフォームについては、あまり深く議論がされていませんでした。
そんな中、コロナが発生し、更衣室の使用を控えるために、ユニフォームの着用を一時停止しました。
コロナが落ち着いてからも、社内には「このままユニフォームを廃止してしまおう」という声もありました。
しかし、社内で改めて議論を行い、百貨店としての品格や信頼感を保つために、ユニフォームは必須アイテムであると結論づけました。着用対象者の再整理と、現行のユニフォームの課題を明確化し、全種類のユニフォームの一斉リニューアルに踏み切りました。
ツカモトさんへご依頼した1番の決め手は、お取組み全般に人の温もりを感じたことです。私たちは、店舗の「つないできた歴史」「それぞれの地域性」「時代の空気感や瞬間の美しさ」「お客さまへの心配り」という、大切にしてきた4つの価値観が調和して生まれる豊かさを「百様」と名付けています。その「百様」の価値観への深い理解とともに、デザイナーさん・パタンナーさんに熱意あるご提案をしていただいたことに、人の温もりを感じました。
また、サンプル選考に参加した現場スタッフからも、着心地などが好評だったことも決め手の1つです。
2024年の年末、ちょうどクリスマス前頃にご連絡をいただきました。率直にとても嬉しかったことと、ホッとしたことが強く記憶に残っています。
企画をするうえで全体を通じてのストーリーを大切にしていたので、ご提案した3職種すべてのユニフォームをご用命いただけたことにとても感謝しております。
大丸松坂屋百貨店様の「百様」の価値観を体現するユニフォームをご提案。
スタイルアップ効果を狙いながら、幅広い年代の方になじみやすいデザインやパターンに仕上げました。
より快適な働き方の提供を目指し、
百貨店には毎日いらっしゃる常連のお客様も多く、例年の衣替えのタイミングには、よく変化に気づいていただきます。新しいデザインにも、どのような反応があるのか今から楽しみです。
従業員からも大きな反響があると予想しています。例えば、顧客制服を着用する案内係は、シャッターの施錠やベビーカーの運搬など、見た目以上にハードです。新しいユニフォームは動きやすさを加味した設計になっているため、働きやすさも改善されるのではないかと考えています。
また、これまでは各自でクリーニングをしていたのですが、家庭での洗濯が可能になったことも反響が大きいと思います。
1番はユニフォームを続ける意味づけをすることです。
実は、百貨店の店頭に立つのはお取引先様のスタッフがほとんどで、自社の従業員はそれほど多くない中、続けることの意義を再定義することは苦労しました。そして、どの立場のスタッフに、どのようなユニフォームを着用してもらうかを考えることも大変でした。
最終的には「百様」という価値観のもと、統一感と品格を持ったユニフォームにリニューアルすることが出来て大変嬉しく感じています。
今回、社内のリソースだけではなく外部のプロフェッショナルなパートナーも巻き込んだ座組で企画を行いました。1番の骨子となるデザインについては、ユニフォーム業界の最前線で活躍されるファーストデザインの渋谷デザイナーへ依頼しました。そしてユニフォーム刷新の意義を着用者へ浸透させる部分については、カルチャークリエイティブ社の力を借りながら企画いたしました。
その他にも伴走していただいた資材の仕入先様、縫製工場の方々など多岐にわたる関係者との調整が大変でしたが、無事にリニューアルを迎えることで全て報われます。プロジェクトに関わった社内外のすべての方に感謝しています。皆さんのおかげで、拘りぬいた素敵なユニフォームが出来たと思っております!
従業員がユニフォームを着用することで大丸松坂屋百貨店の従業員としての誇りを感じ、お客様へのサービス意識を高められたらと考えています。今後、社内外からどのようなお声をいただけるか楽しみにしています。
ユニフォームを廃止する企業が増えている中で、必要性や効用といったユニフォームの持つ力を改めて発信することが出来るのではないかと考えています。大丸松坂屋百貨店様で働かれている方、来店されるお客様、そして本プロジェクトに関わった方、みなさんの笑顔に繋がることを願っております。